【表紙画像】
河﨑秋子著「ともぐい」を読みました
あらすじ
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……
すべてが運命を狂わせてゆく。
人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!!
(出版社より)
感 想
主人公の熊爪
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山中で猟師の生活をしていたが、生活そのものが獣(けだもの)
たまに熊、兎等を売り、生活物資を買うために人里に現れる以外は自給自足の山中暮らし
2頭の大熊とそれぞれ違う場での決闘シーン
迫力がありました
そして熊から襲われた人間を処置する方法には背筋が寒くなりました
麻酔薬などない山中ですから傷が腐敗しない為に熊爪の対応はその時代、その現場としては最適なんでしょう
いかに熊に対して人間が無力であるかわかりました
昨今人里に現れる熊をやはり恐れなければなりません
最後熊爪は土に帰るんだとなんとなく想像していましたが、その方法には唖然としました
ただ本人は「これでいいんだ」と諦めの境地
飼っていた犬が生き延びたのは心から嬉しく思いました
気の弱い方は覚悟して読んだ方が良いです
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